樹木にはそれぞれ自然樹形というものがります、それはだいたい樹種ごとに決まっていて、その樹のその時点での自然な形があります。
私は剪定する前に樹木をゆっくりと全体を眺めてその樹の剪定後の自然樹形を思い描きます。思い描くのはその樹の本来の美しい姿です。それは当然、人が見て美しいということです。そうなると、美しさを妨げる枝を切らなければなりません。
造園用語で基本剪定という言葉があり、上に立っている枝、下向きの枝、幹の方に逆に向かっている枝などを忌み枝と言います。 剪定の基本として、忌み枝は優先的に切ります。 忌み枝とは人の側からの観点で言う言葉であり、木にとっては忌み枝などではなく必要な枝なのです。
それで、造園家は両方の折り合いをつけ、ちょうどいい「落としどころ」を探さなくてはなりません。形としては忌み枝に見えても切らないで残すといった加減が求められます。 それは、人の見た目だけでなく木が生きるということも考えなくてはならないからです。
剪定で大切なのは 「人と木の両方の言い分を聴いて落とし所を見つける」ということではないでしょうか。
でも、これは言うのは簡単ですが、行うは未だに難しですね。

